歌と歌手にまつわる話 |
(70) ライオネル・ハンプトン眠る Stardust |
ライオネル・ハンプトンが2002年8月31日、心不全のためニューヨークのマンハッタンの病院で亡くなりました。94歳という長寿でした。合掌。 なぜ眠ってしまったのか?それは、ライオ寝る・羽根布団というかららしいです。 90歳代ではベニー・カーターとアーティ・ショーの2人だけになりました。(2人は2003,2004年に亡くなっています) ライオネル・ハンプトンはもともとはドラマーだったのですが、1930年にヴィブラフォンに転向しました。ジャズに初めてヴィブラフォンを導入したのです。
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Lionel Hampton(1908-2002) |
ベニー・グッドマンのカルテットにはライオネル・ハンプトンの他にテディ・ウィルソン(P)、ジーン・クルーパ(D)がおりますが、人種差別の激しい時代に、白人が黒人のプレーヤーを雇うことはありませんでした。しかし、ベニー・グッドマンは黒人の技量を高く評価し、そのバリアを初めて破ったのです。 別のページでライオネル・ハンプトンの生年を1909年と書いています。これにはいろいろな情報がありますが、ここではNew York Timesの死亡記事の記述を採用しました。この頃の黒人の誕生日は不確かな記録しかありません。ルイ・アームストロングは1900年7月4日と自分で言っているのですが、教会の洗礼の記録によれば1901/8/4となっています。それでも、1900年が一般には通っています。 2003年2月にライオネル・ハンプトン・ジャズフェスティバルがUniversity of Idahoで開かれます。ハンプトンも出演の予定だったのですが、昨年が最後となりました。現在,ロンドンに住んでいるサリナ・ジョーンズが2000年2月の同フェスティバルに招待され、30数年ぶりに母国で唄うことが出来ました。ニューヨークのBlue Noteでもライブに出演し喜んでいました。 ライオネル・ハンプトンは数あまたの名盤がありますが、1947年のアルバム"Stardust"の中のStardust は名演奏として有名です。8分を越すセッションは醍醐味です。 Stardustという名前を使ったアルバムは実に多くの人が出しているのに驚きます。そのプレーヤーを集めてみたのが下表です。珍しい人や知らない人もいます。 |
Oscar Aleman |
Dave Apollon | Louis Armstrong | Chris Barber | Charlie Barnet |
Big Tiny Little | Bill Charlap | Dave Brubeck/Paul Desmond | Don Byas | |
Jerry Byrd | Ron Carter | Bill Charlap | Natalie Cole | Kenny Colman |
John Coltrane | Cycomotogoat | T.Dorsey/F.Sinatra | Mickey Finn & Big Tiny Little | |
Stephane Grappelli | Lionel Hampton | Coleman Hawkins | C.Hawkins/J.J.Johnson/L.Hampton | |
Fletcher Henderson | Jean-Michel | Jack Jenny | Terry Lightfoot | Robert Mandell |
Glenn Miller | Herb Miller Orchestra | Nashville Mandolin Trio | Don Neely | |
Willie Nelson | Piano By Candlelight | Paul Schmeling | Derek Smith Trio | Kay Starr |
Dave Stryker | Harry Verbeke | Ken Whiteley | Edythe Wright/Tommy Dorsey |