MY FRIEND

前田憲男(1934‐2018)

前田 憲男(pf,arr)

「前田憲男でございます」と、突然メールが入りました。

2006年の暮のことです。ネットで私のサイトを知ったとのことです。グッドマン楽団のクロージング曲として名高い、Gordon Jenkinsの”Goobye”にまつわる質問状です。

「グッドマンの演奏の頭には、市販の譜面にはない8小節がある。なぜ、市販の譜面からこの8小節を削ってしまったのか?後から付け加えたとすると、誰が付け加えたのか?」
 

この問題の回答を得るために、いろいろな資料やジャズの本を当たった。「ゴードン・ジェンキンス問題の解決」を得るのに4年の歳月がかかった。

⇒ ゴードン・ジェンキンス問題

この質問状が来てから、少しでも関連のある話を見つけると前田さんに送り、メールのやり取りが続きました。8カ月経ったとき、赤坂のリトル・マヌエラでバッタリ!

「わたしがゴードン・ジェンキンス問題の若山です」というわけで、初対面を果たしました。

2010年12月にすべてが解決し「これで一件落着だな」とメールが来ました。その後も、年頭の挨拶を交換しています。勿論、大きなコンサートと小さなライブに出かけます。


2018年11月25日に肺炎で亡くなりました。

あの巧みなピアノの演奏は80年代のテレビでは毎週聴いていたものです。しかし、歌伴はあまり好きではありませんでした。唯一、Dolly Bakerの歌伴はよろこんで弾きました。それは、

「Dollyの歌伴は、こちらがスイング出来るから楽しいのだ」と言って、3枚CDを作成しました。

ところが、仕事で弾かなければならないこと、義理で弾かなければならないことと、世の中うまく行きません。我々の本拠地、マヌエラにも2回来てライブをやってくれました。いいチャンスとばかり、素人が前田さんの歌伴で歌ったりするのですよ。前田さんのことをよく知らずに歌っちゃうのです。怖い怖い。長い間、前田さんのスポンサーだった某企業のCEOは私の12年後輩ですが、毎年のようにパーティを開いては、前田さんのピアノで歌っていました。「呑まずには弾けない」だったのですよ。可哀想に・・

もう、つまらん歌伴をやらなくてもよくなりました。ゆっくり、お休みください。(2018/11/27)