FRIENDS OF OZSONS

TOKYO BARBERS

東京バーバーズといっても床屋さんのグループではありません。男声のアカペラ合唱にはBarbershop styleという伝統的なコーラス形式があるのです。世界中に愛好者が多くそれぞれの国に協会があり、世界コンクールも開催されているのです。日本では唯一のバーバーショッパー達です。平均年齢の高さは若者など寄せつけるものではありません。ここには行儀の悪い子供は入る資格などないのです。

メンバーでバーバーショップの物識り博士、松村さんは若山がwww.ozsons.comの「第4章 Jazz Chorus」で書いたバーバーショップ・コーラスの原典"Play A Barbershop Chords"の紹介文をお読みになり「日本では知りえないような情報が書いてある」とゲストブックに貴重なる記帳をしてくれたのです。嬉しかったですね。

早速、節分の日のTokyo Barbersの練習に、オージーサンズの栗本がご挨拶に出かけていったのです。感動して帰ってきました。練習の終わった後に数人の方が残られて一緒にビールを飲みながら楽しく語らってきたのです。あっという間にちゃっかりとメンバーになってしまいました。
とにかく、多士済々が集まるグループで、松村さんの言を借りれば「梁山泊」のようなグループです。
もちろん、オージーサンズたちのジャズ・コーラスとは異質なものと心得ていただいた方がよろしいかもしれませんが、ジャズ・コーラスよりはるかに古く19世紀の終わりごろにアメリカ南部で起こったコーラスのスタイルなのです。黒人たちの和音を用いることに特徴があります。
このようにバーバーショップはジャズ・コーラスの原点ともなっているのです。なんでバーバーなのかが気になることでしょう。当時から20世紀にかけて、南部の床屋さんでは少なくとも、このスタイルのカルテットが一組は存在していたのです。それが100年たって世界中に広まっているのです。
みんな町や村の床屋さんに集まって唄っていたのですよ。
4月に入って若山も東京バーバーズの公開練習にご挨拶に行ってきました。若山が2ヶ月たって顔を出したので、ヤマハにお勤めの飯尾会長に「幻の若山さんですか」と言われ、大変歓迎を受けました。上の写真は東京バーバーと当日のゲストの全員です。女性が多いのは、女性のバーバーショップ・コーラスの皆さんが来てくれたからです。
一緒に2曲バーバーショップを何10年ぶりに唄わせてもらいました。学生時代にバーバーショップを唄い喉に自信のある方は、一度このグループをお尋ねになってみることをお勧めします。生半可な合唱団を細々とやって「つまらない想い」をしている方も同様です。
サミュエル・ウルマンの「若さとは」というエッセイを思い出しました。東京バーバーズの皆さんに、歳とは関係なく「少年の眼の輝き」を見てきました。歌も一流です。

Barbershop Chorus "Young at Heart," May 18, 2002
Tokyo Barbersでもっとも年齢の高いカルテットがあります。Young At Heartと申します。Y@HLittle MANUELAにおそろいで唄いに来てくれました。栗本が至れり尽くせりの準備ともてなしをしました。バーバーショッパーたちはアカペラが基本ですし、マイクロフォンなど電気器具を使うことはありません。伴奏やマイクを使ってコーラスをするのは初めてのことだったのです。

メンバーは左から関さん、毛塚さん、大河内さん、田口さんです。すばらしい、暖かで気品のあるハーモニーを披露しました。アメリカン・カルッテトの原点であるバーバーショップ、心に染み入るコーラスでした。バーバーショップなど知らないお客さんは驚いたことでしょう。

Oz SonsManuela Sistersも集まり、大げさに言えば異文化交流ともいえるコーラスパレードの一晩でした。「また、みんなでコーラスを楽しみましょう」と別れを惜しみました。