歌と歌手にまつわる話 |
(74) ボレロに英語の歌詞(その2) What A Diff'rence A Day Made |
|
ジャズ歌手が好んで唄うラブバラードですが、これももともとはメキシコのボレロで、Maria Greverが書いたもので”Cuando Vuelva A Tu Lado”という1934年の歌です。昔、トリオ ロス パンチョスが唄っていた歌です。 Eydie Gormeはラテンも得意としていましたが、パンチョスとの共演もすばらしいです。ボレロのリズムに乗って唄うのと、スローバラードで、しかも英語の歌詞で唄うのとでは姿形がすっかり変わって聞こえます。よく似た歌だと思っていたのです。 英語の歌詞は、1953-1956(さらに1959-1980も)にAmerican Society of Composers, Authors, and Publishers (ASCAP)の会長だったソングライターのStanley Adams(1907-1994)が後になってつけたものです。 英語の歌詞で唄ったものは、Dinah Washingtonが最も有名です。1959年の後半の録音で、その年にグラミーを獲得しました。ダイナ・ワシントンの名声はこれによって築かれたといってよいでしょう。 アルバムのタイトルは、"What A Diff'rence A Day Makes!"となっています。 やはりラテンの名曲、La Cucarachaにも英語詞をつけています。 |