歌と歌手にまつわる話

(44) 親子で歌えば Unforgettable
  


Natalie Cole(1950- )
 

親子のデュエットといえば、父親の死後26年目にナタリーが父親の歌に重ねて唄うというめずらしい形のデュエットです。1991年に吹きこんでいます。

ただ、キング・コールが歌ったレコードに重ねただけではないのです。ナタリーが歌う後を追いかけるように、キング・コールが輪唱で歌うところがあるのです。テープを切り貼りして作ったに違いありません。そうすると伴奏がずれますでしょ?ですから、伴奏を消して新しく伴奏をあわせなくてはなりません。かなり、高度な録音技術が使われたものと思います。ひとりで感心していました。

キング・コールはそれにしても早過ぎましたよね。48歳ですよ。もし、このときキング・コールが生きていると74歳になっていたのです。

この編曲アイディアはジョニー・マンデルによるもので、1992年にグラミー賞を獲得しました。


  Index       Previous Next