歌と歌手にまつわる話 |
(56) 帰ってくれれば嬉しいわ You'd
Be So Nice To Come Home To (in English, click here) |
|
|
日本ではヘレン・メリルが流行らせた歌です。彼女は1967年から1972年まで日本に住んでいました。CDに印刷されたこの歌のタイトル「帰ってくれれば嬉しいわ」は何ともいえない迷訳です。
原題は「僕がうちに帰って来たとき、君がそこに居てくれたらいいのにな」という意味なんですよね。彼女か彼氏が帰って来たらいいな、ではないのです。 また、この歌は女性の唄う歌と思っている人が多いのですが、むしろ男性の口説きの歌と解釈しています。 |
ヘレンの色っぽい歌声は「紐育の溜め息」とよばれていました。知り合いの中日放送の人に切符をもらって、その大人の溜め息を高校一年生の時分にひとりで聴きにいったのですから私も変わった少年でした。これはヘレンの初来日だったと思います。 |
Helen and Fuyuko |
わたしの友人の愛妻、西里(山下)扶甬子さんが近年ヘレン・メリルのイベントのプロデュースをしているという話をきいて、また、世間の狭さに驚いています。尺八の山本邦山(現芸大教授)はジャズ・ミュージシャンとの共演など、あたらしい試みをしている邦楽家ですが、ヘレンとの親交も深いようです。扶甬子さんは邦山先生と友人ですので、このような関係になったものでしょう。 99年4月には、南青山のBlue Noteで久し振りのヘレンのライブが聴けるようです。41年ぶりにため息を聴きに行けるかもしれません。 |
その後も、毎年のように来日しています。富士通のJazz Elite 2006にも出演しましたが元気で唄っていました。よくがんばっていると思います。 |