天王洲アイルの会場で 2002.8.1

このコンサートに出かけました。ロベルトはコンサートのために帰国したことを私に知らせようとしたのですが、私が彼の留守中に実家に引越しをしてしまったので、以前の電話にはつながりません。

しかし、このコンサートのことは新聞にも広告が出ていましたので、ちゃんとチケットを買っておいたのです。彼は喜びました。

おやじと息子ほど年齢が離れているのですが、彼の唄に注ぐ貪欲なまでの探究心と何処にでも単身乗り込んで道を切り開いてくる行動力にはいつもながら感心させられます。

日本でもタンゴファンには名が知れていましたが、今はマイアミからカリブ諸国にかけてテレビ・ラジオに大活躍のボレロの人気者になりました。

「そのうち、グラミーのラテン音楽部門でノミネートされそうな勢いだ」と、このコンサートにゲスト出演をするため初来日した、プエルトリコのTress奏者で名高いネルソン・ゴンザレスが言っております。

現在は目一杯全力で唄っております。後しばらく、何年かはこれでいいでしょう。ロベルトが力を抜いて、美声ではなく心で唄う時が訪れたら、人の心を打つ大人の歌手になってくれるものと思います。そんな歌を唄ってくれるのは、彼がいくつ位になった時でしょうか。若者の乗りから大人の乗りに移ったときが聴きものです。

きっと何時の日か、彼が敬愛するメキシコの大作曲家「小さな巨人」と評されるアルマンド・マンザネーロのような歌を唄えるようになってくれることでしょう。

 

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