FRIENDS
OF OZSONS |
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ロベルト杉浦
そのとき、「タンゴだけでは」というわけで映画音楽を途中にはさむことになりました。それにどういうわけか若Gが引っ張り出されたのです。90年代の初めの頃です。
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楽屋でロベルトは「携帯ベーパライザー」で喉を一生懸命に潤していました。「発声を聴いてください」などと念入りなのです。 それがコンサートが終わったら、何です。タバコをすぱすぱやるのです。面白いやつだと思いましたね。 その頃は、まだ駆け出しのタンゴ歌手。しかし、ロベルトの歌に賭ける情熱はただならないものがありました。単身、アルゼンチンに武者修行に出かけ、タンゴの巨匠らに認められて帰ってきました。ピアソラの曲を好んで唄っていました。ピアソラは現代風のタンゴの大作曲家です。 それから何年かして彼はボレロにしびれました。ボレロはメキシコから中南米一帯で唄われるバラードつまりラブソングです。中には英語の歌詞がつけられてスタンダード・ジャスになった曲がいくつもあります。 たとえば、"It's Impossible,""What A Diff'rence A Day Made!,""Yesterday I Heard The Rain"などがそうです。 98年ころにロベルトは"Yesterday I Heard The Rain"をボレロのライブで唄いました。びっくりしました。若Gは英語版をはるか昔に唄っていたのです。いや、いい歌なのですよ。もし、お聴きになるのでしたら、作者自身アルマンド・マンザネーロと、あのトニー・ベネットのCDをお奨めします。 2002年7月5日にロンドンでたまたま聴いたトニー・ベネットのコンサートでは最後の一曲に唄った歌です。ロベルトは、またマイアミに戻るそうです。 |
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