ジャズと雑学 |
(31) アイラ・ガーシュインのこだわり I Got Rhythm |
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今夜は渋谷のNHKホールで母校の150周年を祝うグランドコンサートが開かれました。このサイトにも登場している、ストライドピアノの小川理子も出演しました。彼女は「アイ・ゴット・リズム」を唄いました。 この音楽会にはわれわれの学生時代の合唱団の先輩や後輩が出演しました。今年の夏に、この合唱団の卒業生と現役学生とをつなぐホームページを立ち上げた先輩も出演者の1人です。 「小川理子と一緒だった」とメールがありました。「アイ・ゴット・リズム」とプログラムにあったが、本当は”I've Got Rhythm”だろ?と書いてきました。驚きました。なんとわが先輩は教養があるのでしょうか。この前のページにも英語の教養の高い友人の話を紹介しましたが、これで英文法事件3人目となりました。 また、「ラプソデーインブルーをアドリブに織り交ぜてよかった」とのご感想です。理子ちゃん、ガーシュインの曲を歌うので、ラプソデーインブルーをわざわざ使ったのでしょう。多分、私の先輩は、「アイ・ゴット・リズム」がガーシュインとは、ご存じなかったかもしれませんね。 歌のタイトルは、”I Got Rhythm”なのですが、これにはこんな話があるのです。 |
この歌の作詞はIra Gershwinです。この歌が出来た頃、音楽雑誌やレコードに”I've Got Rhythm”と、ご親切にライターが書いたのですが、アイラは”I Got Rhythm”なんだよと、自らがその由来を書いています。 アイラ自身が子供の頃にしゃべっていた口語形の”got”で、アイラは現在形の意味でしゃべっていたのだそうです。 つまり、”I
Got Rhythm”は”I Had Rhythm”ではなく”I
Have Rhythm”のことだったのだそうです。そうすると、「リズムを獲た」ではなく「身体からリズムが沸いてくる」という意味になるということです。(08/10/19) |
Ira Gershwin(1896-1983) |