歌と歌手にまつわる話 |
(137) マーサ・ティルトン And The Angels Sing |
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MarthaはGoodman楽団に入る前は、3 Hits and a Missというボーカル・グループにいましたが、1937年にBenny Goodman楽団の専属歌手として雇われました。 91歳まで長生きしてくれました。ゴードン・ジェンキンスが書いた”Goodbye”はグッドマン楽団のクロージングテーマとして有名ですが、実はグッドマンが演奏した”Goodbye”にまつわる諸々の秘話があるのです。それらをジェンキンスの息子Bruceが父の伝記の中に書いています。 しかし、彼はスポーツライターで音楽のことには詳しいわけではありません。そこで、父親と親しかった人にインタビューしていろいろな話を聞いています。マーサにも彼女の旦那さんにも自分が生まれる前の話を聞いたのだといっています。 |
マーサの代表曲は”And The Angels Sing”という曲です。作曲はZiggy Elmanというグッドマン楽団のトランペッターですが、マーサがレコードを吹き込む1年前に”Fralich in Swing”というタイトルで作曲しました。 Ziggy Elmanという名前は、ステージネームでZiggyは、Florenz Ziegfeld(有名なミュージカル・プロデューサー)から捩った名前です。Elmanは本名のFinkelmanを縮めたものです。 東ヨーロッパのユダヤ系音楽をFreilach Musicと呼びます。”freilach”という語の意味は”happy”あるいは”cheerful”という意味だそうですが、Freilach Musicというと、happy Jewish musicを指します。 Freilach Musicを演奏するバンドはKlezmer Bandと呼ばれます。ElmanはKlezmer Bandを組んでレコーディングしています。 |
Ziggy Elman(1914-1968) |
その曲にJohnny Mercerが歌詞をつけて”And The Angels Sing”と改題し、グッドマン楽団をバックにマーサが歌いメジャーヒットになりました。そのレコードはCDに復刻され何処でも売っています。ところが、煙草のCamelが提供する”Camel Caravan”というミュージカル・バラエティのラジオ番組で、1939年1月31日にマーサがこの歌を初めて歌った時のラジオの録音が残っています。 間奏でZiggy Elmanのトランペットが入りますが、このスタイルがFreilach Musicです。 上記のラジオ番組ではありませんが、1955年のグッドマン楽団の”And The Angels Sing”のビデオがU Tubeでみられます。
■ ■ ■ ■ ■ Camelという煙草をご存知でしたか。日本にも戦後入ってきた進駐軍煙草です。Lucky Strikeも同じです。(2011/4/9) |