だいぶ先のことと思っていた世良さんの追悼音楽会が今日開かれました。
大勢の世良さんゆかりのミュージシャンが総出演で、楽屋は混雑の極みです。1曲ごとにバンドのメンバーが次々と入れ替わります。今いた人がいなくなったと思うと、楽屋のモニターに映っているのです。と思ったら、別の人が舞台裏に出て行くのです。
オージーサンズは、鈴木史子に引っ張り出され、唯一、素人集団ながら大きなイベントにプロに混じって堂々と唄ってきました。
鈴木史子とオージーサンズに与えられた持ち時間は10分間ということで、急遽3曲やることになりました。伴奏のバンドは、
大原江里子(ピアノ) 遠山晃司(ベース) 木村由紀夫(ドラムス)
のオージーサンズが日頃から慣れ親しんでいるトリオです。
1.オージーサンズ ”I'LL
NEVER SMILE AGAIN”
この曲は、わたしたちのレパートリーの中でも皆さんが喜んで聴いてくれる1曲なのですが、OZ
SONSが西麻布のINDIGOで夜更けに静かに唄っていると、突然、世良さんがあのでっかい声で唄いながらお店に入ってくるのです。仕事の帰りなのです。もう、どこかで一杯ひっかけて来たのでしょう。酔っ払いの世良さんが、われわれのコーラスに仲間入りです。
「この歌が好きでな」というわけで、世良さんのライブに出かけていくと「オジサンたち、あれを唄いなさい」ということになったものです。
今日のために、お史が世良さんのためによく唄った”MR.
WONDERFUL”を5人のコーラスでやろうと用意し、出演が決まってから毎週のように日曜日に練習をしてきたのです。それがOZ
SONS単独で1曲唄うことになり「これしかない」と、この曲を唄うことにしました。
2.鈴木史子 ”YOU
AND THE NIGHT AND THE MUSIC”
裏話をしましょう。本当は”I'VE
GOT THE WORLD ON A STRING”を唄う予定だったのですが、別の若い歌手がこの歌を唄うというので、今日の音あわせでこの曲になったのです。
お史はいくらでも世良さんと共演した歌があります。バッティングしない曲くらい簡単に出てきます。
3.鈴木史子&オージーサンズ ”MR.
WONDERFUL”
今晩のわれわれのメインの曲です。この日のために大原江里子がアレンジし、4月から練習してきたのです。
今日の会場であるClub
eX(クラブ エックス)で、昨年10月にライブがあり、このとき、お史は”MR.
WONDERFUL”を世良さんのピアノで唄いました。これが最後でした。世良さんは、お史の唄う”MR.
WONDERFUL”が特に好きだったのです。自分のために歌ってくれるからです。
前々から、世良さんのためにコーラスにしようという話が出ていたのですが、生前中には間に合わなかったのです。
残念ではありますが、「世良 譲を偲ぶ会」で唄えたことは、せめてもの供養になったものと自己満足しています。
エンディングで、”・・・Mr.
Wonderful, We Love You ”と、背後に掛かっている遺影に向かって唄いました。原詩は”I love
you”なのですが。
世良ママもお世辞抜きで「最高だった」と喜んでくれました。
通常のライブではないので、許可のない写真撮影は遠慮して欲しいとのことで、手許には写真がありません。JAZZ
WORLDに言って、写真が出来たら送ってもらうつもりです。そうしたら、ここに載せることにします。
われわれの後には、北村英治さん、秋満義孝さんとマーサ三宅さんでした。